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金融の現場で30年以上、貸す・回収する・法的手続を扱う側として働いてきた主任研究員。腑に落ちないことをそのままにできない性分。当研究所ではDr.ホワイト所長の監督のもと、制度・書面・権利回復に関する実務知識を発信しています。
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趣味の研究室(カルチャー)
一歩間違えば、ただの危ない男の話なのに——劇団四季『オペラ座の怪人』を観てきました
10月24日、名古屋で劇団四季の『オペラ座の怪人』を観てきました。 ストーリーは知っています。 映画も観ています。 だから今回は、話を追うというより、舞台ではどう見せるんだろう、というくらいの気持ちで座っていました。 ところが終わってみると、ま... -
組織と経営の読みかた
『嫌われる勇気』は、なぜこんなに使いやすいのか——思想より先に届いてしまった言葉
アドラー心理学には、昔から少し引っかかっていた 「嫌われる勇気」。 「課題の分離」。 「承認欲求から自由になる」。 強い言葉です。そして、使いやすい。 人の顔色を見すぎて疲れた人には、「嫌われる勇気」が必要でしょう。家族や友人の機嫌まで自分の... -
「識学」を読み解く
恐怖に「必要」と書いたのは誰か——徳と経営の、よく似た言い分
監査は怖かった 銀行員だった頃、監査は怖いものでした。 規程に違反していないか。判断の根拠は十分か。後から説明できる記録が残っているか。 監査で指摘を受けるのは、できれば避けたい。 だから、普段から事務処理に注意する。稟議書の内容を確認する... -
お金と世の中のリテラシー
「鶏肉も値上がりしました」で終わるな——需要と供給を一本ずつ引けば、次に聞くことが見えてくる
テレビを見ていると、定期的に物価上昇のニュースが流れます。 スーパーへ行く。店主に聞く。買い物客に聞く。 「また値上がりです」「家計には厳しいですね」「なるべく安いものを選んでいます」 そして専門家か記者が、 「飼料価格の高騰」「円安による... -
労働・お金のトラブル実務
送る側は、何も感じていない――内容証明に、あさっての感情を載せる人もいる
内容証明郵便が届くと、妙に怖いものです。 升目の決まった、四角い文字。冒頭には「通知」や「通告」。末尾には「法的措置を検討します」。 普通の手紙ではありません。わざわざ内容証明で送ってきた。相手は相当怒っている。こちらが何か、取り返しのつ... -
趣味の研究室(カルチャー)
騙されたのは、家系図だけではなかった――秋吉理香子『聖母』
※以下、『聖母』の重大なネタバレを含みます。 秋吉理香子の『聖母』を読みました。 僕はこの手の叙述トリックに、かなり弱いです。 今回も途中から、どうにも匂いはしていました。 真琴という名前。 薫という名前。 妙に早い犯人特定。 「これは何かある... -
「識学」を読み解く
人は恐怖で動く。だから何だというのか。——誰が、何を恐れるように設計されているのか
アパートを建てたくない人に、アパートを売る 銀行員だった頃、アパート建築の融資案件を数多く扱いました。 市街地に農地を持つ高齢の農家さんです。先祖代々の土地で農業を続けてきた、ごく普通の人たちでした。 ところが、土地の相続税評価額を計算する... -
趣味の研究室(カルチャー)
『ショーシャンクの空に』は、「I hope.」の先に何を見せたのか――ブルックスとレッド、二つの「ここにいた」
『ショーシャンクの空に』の終盤、レッドはバスに乗って旅立ちます。 車中のナレーションです。 I hope Andy is down there.I hope I can make it across the border.I hope to see my friend and shake his hand.I hope the Pacific is as blue as it has... -
お金と世の中のリテラシー
マイナス100がマイナス30になったら、拍手喝采ですか——法務省『ラヴ上等』タイアップに思う
更生上等、だそうです 2026年8月、法務省がNetflixの恋愛リアリティ番組『ラヴ上等』シーズン2とのタイアップを発表しました。 更生保護の啓発が目的で、ポスターには「更生上等!!」という威勢のよい言葉が踊っていました。 ところが、8月11日に配信された... -
「識学」を読み解く
第2回 「位置ズレ」を嫌うのに、「経営者目線」を求めるのはなぜだ——権限は下ろさず、責任だけ下ろす組織
会社員を長くやっていると、ときどき不思議な言葉に出会います。 その一つが、 「経営者目線を持て」 です。 会社全体を考えろ。 自分の仕事だけを見るな。 コスト意識を持て。 当事者意識を持て。 なるほど。 言っていることは分かります。 ところが、こ...