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金融の現場で30年以上、貸す・回収する・法的手続を扱う側として働いてきた主任研究員。腑に落ちないことをそのままにできない性分。当研究所ではDr.ホワイト所長の監督のもと、制度・書面・権利回復に関する実務知識を発信しています。
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趣味の研究室(カルチャー)
4.9MHzに負けたAI——「Easy Money」はなぜ今見てもカッコいいのか
『ターミネーター2』に、私の好きな場面があります。 若き日のジョン・コナーがATMから金を盗む場面です。 使っているのは、Atari Portfolioという小さなコンピューター。 CPUは約4.9MHz。 メモリーは128KB。 モノクロ液晶。 今となっては、数字だけ見れば... -
ゲーム理論で読む人間関係
後編 利得表は誰が書くのか——人はなぜ、金を失ってまで「負け」を拒むのか
前回は、囚人のジレンマを利得表から見ました。 相手が協力しても、裏切っても、自分には裏切る方が得。 相手も同じ。 その結果、二人とも裏切り、二人とも協力した場合より悪い結果になる。 誰も計算を間違えていない。 それでも全体として失敗する。 こ... -
組織と経営の読みかた
市場は、いつ評価したのか——ニデック844件が見せた「評価の空白時間」
市場が評価する。 会社なら、売上や利益。 上場会社なら、そこに株価も加わります。 経営が間違っていれば、いずれ市場がそれを評価する。 なるほど。 では、 いつ評価するのでしょう。 844件が出た日、株価は上がった 2026年9月4日、ニデックは品質問題に... -
お金と世の中のリテラシー
消費税100円、お預かりしておりません——レシートが生む、もっともらしい誤解
スーパーで1,100円の買い物をしました。 レシートには「うち消費税100円」と書いてあります。 さて、この100円は誰が払ったのでしょう。 「そりゃ、買い物をした私でしょう」 おそらく、多くの人がそう答えると思います。 そして、お店は客から預かった100... -
ゲーム理論で読む人間関係
前編 囚人のジレンマは、なぜジレンマなのか——合理的に動くほど、みんなが損をする
「みんなが正直であればいいんです」 ——『LIAR GAME』より いかにも神崎直らしい言葉です。 甘い。 福永なら、たぶん全力で鼻で笑うでしょう。 秋山なら、もう少し考えるかもしれません。 本当に、みんなが正直ならうまくいくのか。 そもそも、なぜ正直で... -
趣味の研究室(カルチャー)
「新庄95%」は何だったのか——AIハヤトに同業者から苦情があります
『VIVANT』第2シリーズを毎週見ています。 前作もたいがいでした。 商社マンだと思っていたら別班だった。公安が出てきた。国際テロ組織が出てきた。そのトップが父親だった。 十分です。 ところが第2シリーズは、どうも「前作を超えなければならない」と... -
お金と世の中のリテラシー
「複利の力」で煙に巻かない——長期投資は、もっと単純な話だ
資産運用系のYouTubeを見ていると、かなりの確率で出てくる言葉があります。 「複利の力」です。 長期投資が大切なのは、複利が効くからです。 複利は雪だるま式に資産を増やします。 アインシュタインも、「複利は人類最大の発明だ」と言ったそうです。 ... -
組織と経営の読みかた
「で、今月あと何件やるんだ」——“名経営”が現場へ届くまで
「こんな人の下では働きたくない」 ずいぶん前のことです。 テレビの経済番組で、日本電産、現在のニデック創業者・永守重信氏が取り上げられていました。 画面の中では、名経営者でした。 赤字企業を買収する。社員の意識を変える。コストを徹底的に削る... -
お金と世の中のリテラシー
ビールと第三のビール、どちらを選ぶ?——酒売り場で思い出したミクロ経済学
2026年10月1日から、ビール系飲料の酒税が一本化されました。 350ml当たりで見ると、ビールは63.35円から54.25円へ。一方、いわゆる「第三のビール(新ジャンル)」は46.99円から54.25円になります。ビールは9.10円の減税、新ジャンルは7.26円の増税です。... -
趣味の研究室(カルチャー)
「庇う」は、本当に善意なのか——『白鳥とコウモリ』で嘘より怖かったもの
※この記事は、東野圭吾『白鳥とコウモリ』の結末を含む重大なネタバレがあります。※映画版は未見です。原作小説について書いています。 映画『白鳥とコウモリ』が公開されています。 私は映画を見る前に、まず原作を読みました。 読み終えて最初に残ったの...