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金融の現場で30年以上、貸す・回収する・法的手続を扱う側として働いてきた主任研究員。腑に落ちないことをそのままにできない性分。当研究所ではDr.ホワイト所長の監督のもと、制度・書面・権利回復に関する実務知識を発信しています。
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労働・お金のトラブル実務
会社には「現金手渡し」、私には「振込指導」――未払給与をめぐり、労基署の説明が変わった
振込の話は進まないのに、現金を受け渡す場所と人の話だけは、ずいぶん具体的になっていきました。 退職後の未払給与について、労働基準監督署に相談したときのことです。 会社で受け取れなければ、労基署で。本人が来なければ、第三者に受け取りに来ても... -
お金と世の中のリテラシー
雇用統計が強くても弱くても株は上がる――相場解説はなぜいつも賢そうなのか
米国の雇用統計が強かった。 株価が上がった。 「米国経済の底堅さが確認され、景気後退懸念が後退したことから買いが優勢となりました」 なるほど。 翌月。 また雇用統計が強かった。 今度は株価が下がった。 「労働市場の強さを受けてFRBによる利下げ観... -
お金と世の中のリテラシー
「そろそろ上がる」は投資理由ではありません――人間がサルに戻る前に決めておく7つのルール
株価が5日続けて下がった。 「さすがに、そろそろ上がるだろう」 買う。 さらに下がる。 「いや、ここまで下がったら、むしろ買い増しだ」 買う。 ようやく反発する。 「ほら見ろ。流れが変わった」 さらに買う。 3日続けて上がる。 「これは本物だな」 お... -
お金と世の中のリテラシー
投資の正解がシンプルすぎる問題——資産運用YouTuberは、なぜ毎日同じ結論に帰ってくるのか
資産運用系のYouTubeを見ていると、ふと思うことがあります。 この人たちは、なぜ毎日同じことを言い続けられるのだろう。 最初に断っておきます。 私は、資産運用系YouTuberを批判したいわけではありません。 むしろ、言っていることにはかなり賛同してい... -
組織と経営の読みかた
仕事をサボりたい日に読んだバーナード——共通目的・貢献・誘因、そして所長という反証
世の中には、「経営者の習慣」風の記事があります。 数字を見よう。月次を確認しよう。先月の利益を即答できるようにしよう。感覚経営から抜け出そう。 言っていることは、たぶん間違っていません。むしろ大事です。経営者が自社の数字を見ないのは危険で... -
趣味の研究室(カルチャー)
うどんは、なぜそばほど偉そうになれないのか――それでも、私はうどんの方に少し味方したい
そばは語る。うどんは黙る。 うどんとそば、どちらが上か。 こういう話をすると、たいてい面倒なことになります。 そば派は、どこか理屈っぽい。 産地がどう、挽き方がどう、十割がどう、つゆがどう、蕎麦前がどう。 こちらはただ昼ごはんを食べたいだけな... -
お金と世の中のリテラシー
“Wikipediaにも載っている”は、どこまで信用できるのか——早明浦ダム「出資拒否説」の奇妙な履歴
※本稿で扱うWikipediaの記述・編集履歴は、2026年9月4日現在のものです。 最近、香川県の水不足が少し気になっていました。 そこで、早明浦ダムについてWikipediaを開いてみました。 すると、冒頭にこんな一文があります。 「香川県・愛媛県が出資拒否をし... -
趣味の研究室(カルチャー)
『タコピーの原罪』を読んだ人と話したいこと——「おはなし」は、何を救ったのか
ここからは、『タコピーの原罪』を読んだ人に向けて書きます。 核心に触れます。 未読の方は、できれば前編だけで止めてください。 この作品は、展開を知ってから読むより、何が起きているのか分からないまま、タコピーと一緒に人間の現実を知っていく方が... -
趣味の研究室(カルチャー)
『タコピーの原罪』を読んでほしい理由——善意だけで構成された存在の、たった一つの罪
『タコピーの原罪』という作品があります。 かわいらしい絵柄。不思議な宇宙人。「ハッピー」という言葉。子どもたちの世界。 表面だけを見ると、少し変わったハートフルな物語のようにも見えます。 しかし、実際に読んでみると、その印象はかなり早い段階... -
文章の練習帳
伝わる文章は意外と地味である|チーズみたいに伸びた一文を切る
前回の記事では、裁判所に出す文章は、心の叫びではなく案内図にした方がよい、という話を書きました。 裁判所は、怒りの熱量を測定してくれる場所ではありません。 お気持ちは分かりました。ところで請求原因はどこですか? この一言は、なかなかつらい。...