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ゲーム理論で読む人間関係
人は、自分の嘘を本当にする——LIAR GAMEと認知的不協和の話
「人を騙してる自覚がまったくない」——『LIAR GAME』より これは、かなり怖い言葉です。 嘘をついている人間が、嘘をついている自覚を持っている。 それなら、まだ分かりやすい。 悪意がある。 作戦がある。 隠しているものがある。 もちろん困ります。 し... -
「識学」を読み解く
第1回 識学はなぜ経営者に気持ちよく響くのか——正しい違和感から、危うい処方箋へ
識学という組織論があります。 ざっくり言えば、組織における役割、責任、評価、指示命令系統を明確にし、感情や曖昧な人間関係によるノイズを減らそうとする考え方です。 上司は上司の役割を果たす。部下は部下の役割を果たす。評価は結果で行う。ルール... -
お金と世の中のリテラシー
「なんか買っていってくれん」——無料の杖と、営業導線が透ける瞬間
金毘羅さんで、杖を借りた話 香川に赴任していたころの話です。 香川県の有名観光地といえば、金刀比羅宮があります。いわゆる金毘羅さんです。 金毘羅さんといえば、長い石段です。本宮まで続く石段を、ひたすら登っていく。参道の両脇には、土産物店がず... -
労働・お金のトラブル実務
訴状を書くというイベント|「お知らせ」でも「お願い」でもなく訴状です
前回の記事では、少額訴訟の限界と、本人訴訟のワンオペ感について書きました。 本人訴訟では、原告も自分。事務員も自分。コピー係も自分。郵便係も自分。メンタル担当も自分。 ブラック企業もびっくりのワンオペ体制です。 今回は、その中でも最初に緊張... -
趣味の研究室(カルチャー)
自分で自分を英雄にする人々――映画『新聞記者』とジャーナリズムの自己陶酔
映画『新聞記者』が日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞したとき、私は暗澹たる気分になりました。 松坂桃李やシム・ウンギョンの演技を評価する人がいることは理解できます。俳優の演技と、作品が内包する思想は別の問題です。 しかし、作品全体を日本... -
労働・お金のトラブル実務
少額訴訟は万能ではない|原告・事務員・コピー係、全部自分です
前回の記事では、少額訴訟は「裁判ライト味」ではなく、普通に裁判だったという話を書きました。 少額訴訟。 名前は少しやさしそうです。 でも、後ろに付いているのはしっかり訴訟です。 お試し版の裁判。裁判ミニ。裁判チョコ味。 そんな雰囲気で近づくと... -
趣味の研究室(カルチャー)
今日も貴族は肥えていく――アナログ王国における使用人養成制度
以前、「アナログ貴族」という人々について書きました。 デジタルは危ない。 クレジットカードは危ない。 ネット銀行は危ない。 QRコードも危ない。 スマホで注文するなど、何が起きるか分かったものではない。 だから、自分では使わない。 ただし、予約は... -
趣味の研究室(カルチャー)
私は使いません。そなたが使え――アナログ貴族の優雅なデジタル生活
世の中には、デジタル機器が苦手な人がいます。 それ自体は何の問題もありません。 人には得意不得意があります。スマホの文字が小さくて見えにくい人もいるでしょう。新しい操作を覚えるのに時間がかかる人もいます。事情があって端末を持てない人もいま... -
労働・お金のトラブル実務
少額訴訟を甘く見てはいけない|裁判ライト味だと思ったら普通に裁判だった
前回の記事では、証拠を集めるだけでは足りない、という話を書きました。 スクショを30枚集めても、それだけではまだ勝利のファンファーレは鳴りません。証拠には「担当部署」があり、名札をつけ、仕事をさせる必要があります。 給与明細さん、金額担当。... -
労働・お金のトラブル実務
「これを出したら、どうなるか」——証拠や資料に、他人の個人情報を混ぜる前に
少し前に、ある銀行員が、顧客の氏名が映り込んだ動画をSNSに投稿して問題になった、というニュースがありました。 よくある「不注意」として片づけられがちな話です。 けれど私は、これは不注意というより、ある一つの問いを通らなかった結果だと思ってい...